夢、理想、やりたい事、自分探し。将来どんな仕事がしたい?将来何になりたい?という幼少期の問いから始まり、進路相談でも将来の夢を語らされ、就職活動でもなぜこの会社・業界・業種なのか、なぜやりたいのかを問われる。さらに就職した後の目標設定・評価等でも、何がやりたいの?などと問われる。
この記事はそんな問いの答えに窮して生きてきた人に向けた記事です。
結論
結論から書きましょう。仕事なんかしたくない。一生遊んで暮らせる金があれば就職なんてしない。やりたい仕事なんてない。この記事にたどり着いた貴方はきっとそういう人です。
私も同じです。
そしてきっとあなたは言葉を真に受ける正直でまっすぐな人なのでしょう。
だからやりたい仕事なんか無いのに、仕事の文脈でやりたい事を当然の様に聞かれるこの社会への適応に困っているのです。
私も同じでした。
ですが、現実は一般の会社員・社会人で仕事でやりたい事をやっている人なんて、一部の例外を除いて殆どいません。
それにもかかわらず、私や貴方の様にやりたい仕事を聞かれて困る人と、すらすらとやりたい仕事がこたえられる人の違いは何でしょうか?
それは「やりたい事」の定義の違いにあるのです。
やりたい事の答えに困る人の「やりたい事」
ではまず、私や貴方の様なやりたい事を聞かれて答えに困る人の考える「やりたい事」とはどういう意味なのか考えてみましょう。
と言ってもこちらは簡単です。言葉の定義通り、自主的にやりたいと思う事、無条件で楽しいと思う事、何はなくともやりたいと思う事、私や貴方の様な正直者は「やりたい事」を問われれば、このような事を答えなくてはならないと考えるのです。
やりたい事の答えがスラスラいえる人の「やりたい事」
次にやりたい事(仕事に関して)を問われて答えがスラスラいえる人のやりたい事とはどのような物でしょう。
パターン1は前段と同じ。文字通り「やりたい事」の意味です。ただしこのパターンははっきり言えばレアケースです。アイドルになりたくてオーディションに応募したらたまたま天賦の才能があって合格し、アイドルとして売れた。例えばこのようなパターンでしょう。
我々が学ぶべきはもう一つのパターン、パターン2です。
パターン2は結論から言えば消去法です。
具体的には「仕事は基本的にしたくないが、食っていくためには仕事はせざるを得ない。だとすればその前提においてよりマシな事」という事です。
これこそが、天職につけない我々の様な大多数の人間にとっての仕事に関する「やりたい事」なのです。
すらすらと、やりたい事が言える人というのは、この「仕事は基本的にしたくないが、食っていくためには仕事はせざるを得ない。だとすれば」という前提条件込みの質問であるという事を理解できているからこそ、仕事など本来はしたくなくても「仕事の上でのやりたい事」を消去法で答える事が出来るのです。
それでも何を答えたら良いか分からない場合の考え方
消去法と言われても、具体的にどのように考えたら、やりたい事(仕事)が見つかるのか分からない方もいるでしょう。
その場合、次のような絞り込みの考え方が役に立ちます。
- 仕事として有りうる選択肢の中からより嫌な事を除外する
- その中で自分がより出来る事、あるいはできそうな事を選ぶ(または全く出来なさそうな事を除外する)
具体的には例えば私が最初の就職先を選んだときには次のように考えました。
- 肉体労働か頭脳労働か
→私の場合肉体労働は体力がないので嫌でした。 - 事務職か、技術職か、営業職か
→私の場合まずコミュニケーションや頭を下げるのが嫌いなので営業職が外れました
→そこから学校の授業でやったパソコンはまぁ人より使えたのでIT系の技術職に絞り込みました - さらにIT系と言っても実は趣味でプログラミングをやって楽しかったのですが、バグの解決などで挫折する事があり、これを仕事でやると鬱になりそうだな、と思ったのでIT系でありつつプログラミングはメインにならない仕事が良いと考えました
→結果、ネットワークエンジニアとしての就職をすることにしました。
もちろん志望動機としてはこのままは書けないので、それぞれ次のように変換しました。
- せっかくなので学校で学んだことを生かせる仕事がしたいと考えておりました
- その中で特にIT系の授業は趣味でやっていたこともあり得意分野で会社にも貢献できると思いました
- さらにこれからはスタンドアロンのシステムというよりは様々なデバイスがネットワークにつながって通信を行うようになっていくと思い、ネットワークエンジニアに将来性を感じています
私はこの理屈にたどり着くまでに、やりたい仕事なんて正直何もないのでとても悩みました。しかし結局ほかの人々は自然にこういう前提条件の考慮や、言い換えをやっているだけだという事に気づいた結果、無事やりたい仕事(仕事なんて本来やりたくないけど消去法でやるしかないならこれかな?という仕事)をそれらしく答えられる様になりました。
まとめ
本記事に記載したように、社会ではやりたい事、前向きな姿勢、何故その仕事がやりたいのか?などと言う仕事なんかそもそもやりたくない我々には答えるのが難しい問いに答える事が求められるケースが多く存在します。
今回紹介した考え方を是非身に着けて、貴方もやりたい事をスラスラ答えられる様になりましょう。
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