「漫画ルポ 中年童貞」リイド社
原作:中村敦彦
漫画:桜壱バーゲン
【お勧め度】
★★★★☆(4/5点)
作者の描く中年童貞の気持ち悪さを楽しみたい人、自分は少しはましだと思って安心したい人などにお勧め。
【感想ネタバレ無し】
絵がキモイ。実際の中年童貞という存在の気持ち悪さをよく表現できている。社会問題を提起している様にも見えるが基本的に解決策が提案されているわけでも無く、一部自分の精神性を転換した実在の中年童貞は状況が好転したと、自力での解決例(らしきもの)が紹介される程度である。
実際のところ内容のほとんどは率直に言って中年の童貞男性の気持ち悪さ醜悪さをことさらに強調する事に費やされている。
もし中年童貞の当事者がこの本を読めば、気分を害するだろう。
しかしながら一方で、この本に出てくる中年童貞には色々なタイプがあり、中には身近に接したことのあるタイプが描写されているケースも多いのではないかと思われ、悪趣味ではあるが、そういった面から蔑みにも似た感覚や、自分の境遇にある種安心を与えてもらえる様な、エンターテイメント性は確かに存在する様に思われる。
男性のわが身としては、仮にこの本が「中年処女」であったら果たして出版されたのか、世に跋扈するフェミニストの皆さまにどんな非難を浴びたであろうか、疑問を感じざるを得ない事も確かである。
以下ネタバレ