一部で語り継がれている謎だがパタリロ42巻で出てくる謎の内容は概ね次の通りだ。
とある店で3人の旅の客が3千円のものを買って、店番に3千円出した。
店主が「500円まけてあげろ」という指示を出したが、店番は200円をちょろまかして、3人の客に300円をお釣りとして返した。
300円返ってきたということは1人100円づつお釣りを貰ったことになり、1人900円払ったことになる。
3人が支払った総額は900円×3人=2700円
店員がちょろまかした200円をたして2900円
残りの100円はどこにいった?
正しくない事は明らかであるにもかかわらず、なかなか明確に間違いのポイントを指摘するのは難しい良くできた問題だと思う。
が、きちっと↑の様に数字を整理してみると実は明白なミスリードである事がわかる。
つまるところ客の実質的・最終的な支払い総額2700円の内数である店員が懐に入れた200円を2700円に足すと言うのが、ミスリードであり、計算における間違いなのである。
目に見える図に整理してみれば明らかにおかしくて、誰も惑わされないであろうレベルの話なのだが、言葉の字面を追う限りどうにも正しいように聞こえてきて惑わされ、あるいはミスリードが正しい様にさえ思えてくるのだ。
もちろんこれはかなり良くできたミスリードの例であり、日常にこんな例が五万とあるとは言えないと思われる。ただし一方で言葉の上では理論上正しいように一見聞こえても実は全く間違っている事もあるという、良くできた事例だと思われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿
Thank you for your message.